Immanuel Kant
それ以前は存在論(何が存在するのか、存在するとは何か)優位の哲学が主流だったが、カントやデカルトによって近代哲学は認識論(人間の認識能力を批判的に考察する)優位の哲学へ転換していく
カントはそれまで未分化だった世界を峻別し、各世界の法則を考察したことで知られる 人間の認識を取り去った本当の物質のみからなる世界
具体的に命名されていないが、そういった物質を物自体と呼ぶ 物自体を人間の感性(認識的主観)によって解釈した現象(経験)としての世界
自然科学はこちらに基礎付けられている
経験とは無関係に純粋な理性やアプリオリな直観によって把握される世界 物質が感性に解釈される以前の物自体も叡智界に存する カントは道徳法則はここに基礎付けられていると考え哲学した カントが打ち立てた道徳法則は義務論であり、権利論はないという点で、そのままリベラリズムというわけではない
自殺の議論などで違いが顕れてくる
カントは道徳法則だけを見ると平等主義的面があるが、経験的な世界、つまり法学的な領域では必ずしもそうではない